インプラント周囲炎とは
インプラントの歯周病です
インプラントの周辺にある歯周組織に炎症が起こる病気です。歯周病のように、腫れや出血、痛み、臭いが発生します。インプラントや人工歯そのものはむし歯になりませんが、歯肉や顎の骨は自然なままです。定期健診や日常のケアを怠ると、プラーク(歯垢)が溜まり、細菌が繁殖すると歯周組織は炎症を起こします。インプラント周囲炎は進行が早く、気づかないうちに骨が溶かされ、最終的にはインプラントの脱落につながります。
治療後このような症状がある方は
インプラント周囲炎の可能性があります
- 歯肉が赤く腫れている
- 歯肉から出血する
- 歯肉から膿のようなものが出る
- 歯肉が痩せている
- インプラント治療を行った場所が痛い
- インプラントが不安定でぐらつくことがある
インプラント周囲炎の原因
インプラント周囲炎の主な原因
- 01.
- 糖尿病
血糖値が高いために免疫力が低下し、感染症のリスクが高い糖尿病の患者さんは、インプラントの手術で切開した場所から細菌が入りこんで炎症を起こすことがあります。傷口の回復が遅くインプラントが骨に結合しにくいことも、インプラント周囲炎を引き起こす要因となります。
- 02.
- 喫煙
タバコには一酸化炭素やニコチンが含まれています。一酸化炭素が血管から体内に栄養や酸素を供給するのを妨げ、ニコチンは歯肉に栄養や酸素を供給する血管を収縮させて血行を悪くします。手術後の回復が遅く、骨結合もしにくくなることから、喫煙はインプラント周囲炎を発症しやすくします。
- 03.
- メンテナンスを怠る
日頃のケアや歯科医院での定期的なメンテナンスを疎かにすると、インプラント周囲炎の発症リスクが高まります。むし歯や歯周病の予防と同様、適切なブラッシングや歯科医院でのクリーニング、歯垢・歯石の除去が、インプラント周囲炎の予防につながります。
治療・予防方法
プロによるクリーニングと
ブラッシングが基本です
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning:プロによる歯のクリーニング)で、通常のブラッシングでは落とせないバイオフィルムを取り除きます。合わせてブラッシング指導も行い、正しいセルフケアの方法を身につけていただきます。症状が進行している場合は、歯肉を切開して骨やインプラントを露出させ、内部の歯垢や歯石、バイオフィルムを取り除く切除療法など、外科的治療を行います。
定期的なメンテナンスで
インプラント周囲炎を予防しよう
インプラント周囲炎を予防するには、毎日の歯みがきと歯科医院で定期的にメンテナンスを受けることが何より重要です。もちろん、リスク要因となる喫煙などの生活習慣を見直すのも大切です。インプラント周囲炎になる前は、通常の歯周炎と同じようなインプラント周囲粘膜炎が見られるため、症状に気付いたらここで食い止めましょう。高額な費用をかけたインプラント治療です。快適な生活、健康な歯を維持するためにも、インプラント周囲炎の予防を徹底しましょう。
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