持病があってもインプラント治療は
ほとんどのケースで対応できます
糖尿病や高血圧、心疾患、肝臓疾患、骨粗しょう症など、全身疾患があることでインプラント治療を断られてしまうというケースは多いです。
確かに以前は難しいともいわれていた、持病がある方のインプラント治療ですが、当院では患者さんのかかりつけ内科医に相談の上、許可があればインプラント治療を受けていただくことができます。それぞれの疾患の状態に合わせ適切に対応することで、持病があってもインプラント治療が可能になるケースは多いです。
治療方法
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糖尿病
腎不全や心血管病変などの重篤な合併症がなく、手術前のコントロール基準値が条件を満たせばインプラント治療は可能です。
血糖値:空腹時150mg/dl以上・最高値300mg/dl以下
HbA1c:7~8%以下 尿ケトン体:(-) -
高血圧
薬で血圧を下げるか、無痛鎮静法(点滴麻酔)で血圧の上昇を抑制すれば、手術をリラックスして受けられるため治療は可能です。重度の高血圧症の場合、かかりつけ内科医と相談します。
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心疾患
かかりつけ内科医と相談の上、許可があればインプラント治療は可能です。狭心症や心筋梗塞、心臓弁膜症などで人工弁置換手術を受けた方や、重度の不整脈で体内型ペースメーカーを入れた方などは、特に緊密な連携をとって対応します。
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骨粗しょう症
骨粗しょう症は腰や腕、踵の骨などの骨密度、骨量が減少するもので、顎の骨にはあまり関係ないとされています。そのため、骨粗しょう症であってもインプラント治療は可能です。ただし、骨粗しょう症の薬を服用している場合は、かかりつけ内科医に相談して服用を一旦やめていただきます。